性悪説

2003年10月5日

性善説のくだりでも述べたが、
人間生まれながらに悪人なんていないと思ってましたが、
一冊の本「人にはなぜ教育が必要なのか」
〜小室直樹・色摩力夫共著〜を
読み、もう一度考え直すとそうでもない気がしてきた。


子供達の行動一つ一つは恐ろしく利己的なのである。
おもちゃを買ってもらえないから泣き叫んだり、
退屈を持て余すと走り回ったり、
自分の気に入らないものは投げつけたりと
その例は枚挙に暇ない。
基本的には食って、寝て、泣くだけである。
大人なら完全な落伍者の烙印を押されるだろう。
性的に発達していない為に
食欲・睡眠欲・性欲の三大欲求のうち性欲には欠けるが、
欲求にかなり忠実な存在である。


本来、人間というものは生まれながらに利己的であるために、
しつけが必要なのである。
人間が生まれながらに善そのものならば、
そもそも教育(しつけ)なんてものは必要ない。
利己的ではあるが、それが思惑・打算に基づくものでない為に
そこに善なる姿を重ね合わせてしまうのだろう。
無邪気に振りまく笑顔は大人が失ってしまったものだから、
とりわけ輝いて見えるのかもしれない。


結局、俺は性善説・性悪説どっちつかずの立場に舞い戻りました。
上記の文章からは性悪説を支持しているように見えるでしょうが、
善・本来人間のあるべき姿がそこに隠されているような気がするのです。

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