村上春樹
2003年4月1日「国境の南、太陽の西」を読む。
読後に、まるで自分が別世界にいるような錯覚を覚えてしまう。
今自分が存在する空間と俺という物体がうまく調和しない。周りの風景が遠く離れてしまったような感覚。自分だけがどっか別の空間に存在し、リアルじゃなくなる。
自分以外のものはリアルな現実空間のまんまなのに。
透明人間になったような感覚という表現が一番言い得ているような気がする。
村上春樹の作品はいつもこうだ。
いつも俺を透明人間させる。
嫌いじゃない。
その感覚を味わう為に体が彼の作品を欲する。
昨日の桜井さんに然り、村上春樹に然り
彼らは本物がもつ緊張感を持っている。
彼らのアウトプットするものは手に触れた者の周りの景色を一変させる。
それは見る者の内面が変化したからかもしれない。
それはとても偉大な力だ。
俺もそんな力に憧れる。
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