クーダテーに失敗す
2003年1月31日非常にスリリングな刺激に溢れる一日だったよ。
内部告発とはこのように揉み消されるということを実体験できた。
事の発端は1/29に恵比寿ウィンストンホテル開かれた”新春社長セミナー”というもの。その舞台でかの有名なわが社の馬鹿社長がスピーチを行なった。
その内容は聞くに堪えがたいひどい内容だった。
適当にIT用語を並べ、自分の言葉で話すことができてないし、最悪なことに人に伝えようと言う心意気が全く見えない。
これならまだ新人の方がうまくしゃべれるというほどの悲惨な光景。
せっかく足を運んだ社長達の多くは頭を垂れ、まるでドラゴンクエストでラリホーマを唱えたような光景が広がっていた。
自分の言葉で話すことがデキナイ当社の社長もそうだが、業務時間を割いてまで参加したセミナーで寝てしまう経営陣にも愛想が尽きた。
こんな奴らが日本を支えているのか、こんな奴らが日本をひっぱているのかと思うと悲しみを通り超えて呆れた。
翻ってこんな奴が企業のトップにいるからサラリーマンはだめになるんだということが分かった。
こんな奴らに一言ガツンと言ってやらねばと思った俺は、お客さんには失礼だから当社の社長が俺の前に現れるのを待ったがいつまでたってもそのチャンスは現れなかった。
仕方ないからやり場のない怒りの終着点を翌日
社長のホームページの中にある自由に発言してよい投稿欄に以下のように書きなぐった。
「先日”新春社長セミナー”に誘導係として参加しましたが、社長のスピーチは支離滅裂、意味不明の聞くに堪えがたいものであった。話ができないのなら事前に準備をしっかりとやってから望んで欲しい。」
このわずか三行の文字列が一つの支店を大騒ぎにさせる事態を巻き起こした。
結論からいうとこの文章はわずか30分で消去させられ、部課長が事態を収束するために奔走した。
俺は発覚後すぐに捕獲され、部課長の尋問にあった。
彼らの言い分はこうだ。
?あなたは経営者の立場にないのだからスピーチ内容を完全に理解できてない。
?内容が一方的過ぎる。あなたの意見がこのスピーチの評価となってしまう。
?不特定多数が閲覧するホームページに投稿するのはマイナスの影響が広範囲に広がってしまう。
?おまえは大企業にいると言うことを自覚しろ!
?社長の原稿は当支店が作成したのだから、この批判は当支店を否定することになる。
?業務時間帯にそんなことするな。
長々と説教されたが、大体言いたいことはこんな所だろう。
一つ一つに反論させてもらうと
?経営者の立場にないが、話し手という立場からみれば内容うんぬんのはなしではなく
話し手としての魅力はゼロだった。
?自由に発言してよいとあったからしたまでだ。ほっとけ。
?これは素直に反省。
?大企業もくそもあるか。同じ空気吸ってる人間だろうが!
?原稿くらい自分で作れ、馬鹿社長。
?業務時間中に愛人に電話をしているおまえはどうなんだ、部長さんよ。
ということ。
この会社は社長の批判は許されない行為らしい。
たしかに俺の表現も一方的で短絡的だ。
明らかに暴力的な表現だ。
それは十分に反省する。
しかしね、あのスピーチを聞いて怒りを覚えないあんたたちの耳のほうがどうにかしている。
あんなひどいスピーチをしているものがトップにいる組織でにやにやしているあんたたちのその皮膚細胞がどうにかしている。
恐ろしいほどのスピードで事態を収束させたのにはあっけにとられた。
普段もこれくらい動ければ、赤字決算なんて回避できるのに。
業績が悪いのは社長一人のせいではないという。
しかし、日産はルノーと合併して社長一人代わってだけで業績よくなっただろ。
とにかく必死に社長をかばう姿は見苦しかった。
反吐が出そうだった。
本心ではなく建前で動いていた。
組織を守ろうと必死だった。
そんな中、俺のトレーナー兼課長だけは違った。
ブサイクで無愛想だけど、この人は好きだ。
この事件を通して俺はちょっとばかり会社の居心地が悪くなり、大企業のどす黒さを肌で感じた。
内部告発とはこのように揉み消されるということを実体験できた。
事の発端は1/29に恵比寿ウィンストンホテル開かれた”新春社長セミナー”というもの。その舞台でかの有名なわが社の馬鹿社長がスピーチを行なった。
その内容は聞くに堪えがたいひどい内容だった。
適当にIT用語を並べ、自分の言葉で話すことができてないし、最悪なことに人に伝えようと言う心意気が全く見えない。
これならまだ新人の方がうまくしゃべれるというほどの悲惨な光景。
せっかく足を運んだ社長達の多くは頭を垂れ、まるでドラゴンクエストでラリホーマを唱えたような光景が広がっていた。
自分の言葉で話すことがデキナイ当社の社長もそうだが、業務時間を割いてまで参加したセミナーで寝てしまう経営陣にも愛想が尽きた。
こんな奴らが日本を支えているのか、こんな奴らが日本をひっぱているのかと思うと悲しみを通り超えて呆れた。
翻ってこんな奴が企業のトップにいるからサラリーマンはだめになるんだということが分かった。
こんな奴らに一言ガツンと言ってやらねばと思った俺は、お客さんには失礼だから当社の社長が俺の前に現れるのを待ったがいつまでたってもそのチャンスは現れなかった。
仕方ないからやり場のない怒りの終着点を翌日
社長のホームページの中にある自由に発言してよい投稿欄に以下のように書きなぐった。
「先日”新春社長セミナー”に誘導係として参加しましたが、社長のスピーチは支離滅裂、意味不明の聞くに堪えがたいものであった。話ができないのなら事前に準備をしっかりとやってから望んで欲しい。」
このわずか三行の文字列が一つの支店を大騒ぎにさせる事態を巻き起こした。
結論からいうとこの文章はわずか30分で消去させられ、部課長が事態を収束するために奔走した。
俺は発覚後すぐに捕獲され、部課長の尋問にあった。
彼らの言い分はこうだ。
?あなたは経営者の立場にないのだからスピーチ内容を完全に理解できてない。
?内容が一方的過ぎる。あなたの意見がこのスピーチの評価となってしまう。
?不特定多数が閲覧するホームページに投稿するのはマイナスの影響が広範囲に広がってしまう。
?おまえは大企業にいると言うことを自覚しろ!
?社長の原稿は当支店が作成したのだから、この批判は当支店を否定することになる。
?業務時間帯にそんなことするな。
長々と説教されたが、大体言いたいことはこんな所だろう。
一つ一つに反論させてもらうと
?経営者の立場にないが、話し手という立場からみれば内容うんぬんのはなしではなく
話し手としての魅力はゼロだった。
?自由に発言してよいとあったからしたまでだ。ほっとけ。
?これは素直に反省。
?大企業もくそもあるか。同じ空気吸ってる人間だろうが!
?原稿くらい自分で作れ、馬鹿社長。
?業務時間中に愛人に電話をしているおまえはどうなんだ、部長さんよ。
ということ。
この会社は社長の批判は許されない行為らしい。
たしかに俺の表現も一方的で短絡的だ。
明らかに暴力的な表現だ。
それは十分に反省する。
しかしね、あのスピーチを聞いて怒りを覚えないあんたたちの耳のほうがどうにかしている。
あんなひどいスピーチをしているものがトップにいる組織でにやにやしているあんたたちのその皮膚細胞がどうにかしている。
恐ろしいほどのスピードで事態を収束させたのにはあっけにとられた。
普段もこれくらい動ければ、赤字決算なんて回避できるのに。
業績が悪いのは社長一人のせいではないという。
しかし、日産はルノーと合併して社長一人代わってだけで業績よくなっただろ。
とにかく必死に社長をかばう姿は見苦しかった。
反吐が出そうだった。
本心ではなく建前で動いていた。
組織を守ろうと必死だった。
そんな中、俺のトレーナー兼課長だけは違った。
ブサイクで無愛想だけど、この人は好きだ。
この事件を通して俺はちょっとばかり会社の居心地が悪くなり、大企業のどす黒さを肌で感じた。
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